86歳の誕生日を迎えて
★86歳の誕生日を迎えた。
ホントによく生きたなというのが実感である。
祖父も伯父も父も早くこの世を去ってしまったので我が家系は「男は早く死ぬ」と信じて疑わなかったのである。
逆に祖母は確か102歳、母は103歳まで長生きした。そんなDNAを貰っているのかも知れない。
おもしろい人生だったと思う。
自分の人生も変化に富んでオモシロかったが、時代というか世の中そのものがオモシロかったし、普通は変化に乏しい大企業でのサラリーマン生活もまさに変化に富んでいたのは、『二輪事業という新事業』であったからだと思う。
いずれにしても、生きてきた時代も、環境も、背景も面白かったと言っていい。
一言で言うと『運がよかった』のだと思う。
★若い頃に、『本格的な広告宣伝』という業務に携わって、マーケッテングの基本が『差別化』であることを学ぶことが出来たのが、その後の人生に幸いしたと言っていい。
私の生き方を一言で言うと『差別化』ちょっと他人とは違った生き方を目指した。
発想も、具体的な目標も、動き方も、すべてが『差別化』だったと思う。
特に現役時代、周囲の方たちとは『違った生き方』が出来たのはなぜかなと思う。
こどもの頃から『何になりたい』と思ったことは一切なくて、『流れの中』に身を任せていただけで、中学も大学も、会社も職場も職位もみんな他人が決めてくれたことを、自然に受け入れただけで、自分で選んで決めたわけではない。
ただ、そんな任された環境の中でやった仕事の内容は、私なりの感覚で『自分で決めたこと』ばかりだが、結果的には『新しい世の中で初めてのこと』が殆どだったのである。
だから、引き継ぎなど一切したことがない。
★ホントに自分で全て『やることを決めて』動き出したのは、現役を引退してからなのである。
そういう意味で、引退後のほうが現役時代よりは『むしろ充実している』ようにも思ったりするのかも知れない。
最近は、朝8時半からジムに行って、7000歩から1万歩近くをサイクリングとスロージョッギングでこなしている。
その中で50メートルダッシュを6本ほど、80歳ごろから始めたダッシュだが、年々早くスムースに走れるから不思議である。
パソコンを始めたのも70歳を過ぎてからだが、毎日欠かさずブログをアップしている86歳も珍しいだろう。
間違いなく、世の中の『お年寄り』とは『差別化』出来たオモシロい人生を走っているのである。
後期高齢者であることは間違いないのだが『老人』ではないと思っているし、今年も『体力年齢は50代』の記録が出るだろう。
昨年より筋力は付いているし、柔軟性はさらにアップしていると思っているのである。
★こんな呑気なことを言ってるが、昨年7月5日には、風呂の中でいつの間にか「意識を失っていた」のである。
人間、突然何があるか解らない。
あの時もたまたまアメリカから娘と孫が日本に来ていたので、風呂から引き揚げてくれたのである。
そういう意味では『運がいい』のだろう。
かって現役の頃、『性格テスト』をやったことがあるのだが、結構「いい項目」が高得点で並んだのだが、『反省が足りない』という項目も、これは最高レベルの点数だったのである。
確かに、『反省など』したことがない。
そんな『いい加減』な『ネアカな』『ちょっと変わった人生』は自分でも気に入っている。
でも、最近は風呂の中では、何となく『気をつけている』から少しは反省しているということか。
そんな86歳の人生が、今年もスタートしようとしている。