NMCA 雑感
座右の銘『着眼大局 着手小局』 とある。
田崎さんらしく、英語でも Think Globally, Act Locally. と言われている。
こんなメッセージが、添えられていて、お読みになったかも知れませんが、平成12年3月1日の雑誌 GOGGLEに、私の思いを寄稿しています。
誰かが、ホンダさんのエライさんが、「カワサキさんにも、こんな人がいるのか」と言っていましたよ! と伝えてきました。多分、NMCA の 宗国(ホンダ)さんあたりだろうと思っています。
文章の中身は、アメリカの子供たちのモトクロス大会のことなどが書かれているのだが、その中に『日本でも最近は日本二輪車協会 NMCAなどが、草の根的な活動を始めている』と書かれている。
そんなことから、『多分 NMCAの宗国さんあたりだろう』と言うコメントに繋がっているのだと思う。
このGoogle への寄稿が、平成12年3月とあるので、NMCAの会長が宗国さんの時代なのである。
宗国旨英 さんはその後、10代目(2002-2004)の自動車工業会の会長をなさっているのである。
★田崎さんのこの寄稿文をお読みになってもお解りのように、このような末端のイベントに至極関心をお持ちだし、珍しくご自身で二輪でも、Jet Sky でもお乗りになるし、息子さんの『はじめくん』もバイクにも乗るし、飛行機も操縦できるはずである。
これを書かれた時が、平成12年(2000)だから、私はその前年が現役最後で、二輪業界の中に『末端ユーザーが主役の組織、NMCA』をホンダの宗国さんや水島さんと協働して、創り上げたのが『現役最後の仕事』だったのである。
★8年ほど前、NPO The Good Times を立ち上げる時、こんなブログをアップしている。
http://blog.goo.ne.jp/rfuruya1/e/405d7ddeaf1a39049d3bd2cf64b93394
その中からの抜粋である。
「NMCA」 といっても、ほとんどの方がお解かりにならないのではと思う。
日本二輪車協会のことである。
1996年後半、自動車工業会の『通称ニ特』で、後自動車工業会の会長を務めれたホンダの宗国さんや水島さんと、真剣な討議を続けたものである。1997年1月に設立されたのだが、私の二輪関係の最後の仕事であった。
4月末の二輪車協会の会議で最後のご挨拶をしている。
この二輪車協会の設立は、二輪車のユーザーだけでなく、二輪に関心のあるファン層も含めて、タテ型ではない、それこそヨコ展開の横断的な組織活動を夢見ていたのだが、果たして現実にどんな活動になっているのか?
NMCAのホームページにある 『理念』にはこんな風に書かれているのだが、
『人々の暮しが、豊かになるにつれ、時間的ゆとりや、心の解放、自然への関心が急速に高まっています。
二輪は本来、便利な生活の道具としてばかりではなく、“人に近く、また地球にやさしい”遊び、文化としての楽しさも兼ね備えています。こんな時代だからこそ、人と社会に、二輪の「夢」と「素晴らしさ」をもっと伝えたい。「夢」と「素晴らしさ」をもっと分かちあいたい。
私たちはそう考え、国内二輪車4メーカーが発起人となって、1997年1月、NMCA日本二輪車協会を設立しました。
すべての二輪ユーザーと二輪ファン、そして販売店、卸、メーカーがひとつとなる団体、それがNMCA日本二輪車協会です。
私たちは、二輪の遊びや使い方の可能性を追求し、二輪車の利用環境整備や、社会的なイメージアップ、そして省資源や環境保護など社会的課題への対応、といった二輪を取り巻くさまざまなテーマに取り組み、広く社会のお役に立ちたいと考えています。』
★ 田崎さんの 座右の銘『着眼大局 着手小局』 の通りの基本コンセプトなのだが、どうも日本では末端の人たちがなかなか主役にはなり難い体質なのである。
いつの間にか、NMCAも メーカーの業界団体、二普協の中に吸収されてしまっている。それでも、NMCAにおられた方が、今も二普協におられて、その方とは今でも繋がっていて、つい先日ご連絡を受けたりした。『Facebook で毎日会っています』などと書かれていたので、このブログも届くだろうと思っている。
同じようなコンセプトの『一般社団法人日本二輪車文化協会』が順調に育って欲しいなと思っている昨今なのである。